NICT ユニバーサルコミュニケーション研究所
fVisiOn: Glasses-free Tabletop 3D Display
周囲から多人数で観察可能なテーブル型裸眼立体ディスプレイ
メディア掲載・デモンストレーション情報 * Latest Information
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日本未来科学館にて開催されるデジタルコンテンツEXPO 2016にて実機展示を行います。(2016年10月20日掲載)
fVisiOn: 全周360度から観察可能なテーブル型メガネなし3Dディスプレイ
2016年10月27日(木)~10月30日(日), 参加費無料, T02ブースにてご覧頂けます。
なお、fVisiOnは本年度の経済産業省 Innovative Technologies 2016 として選出されました。[PDF]
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パシフィコ横浜にて開催されたCEDEC 2016にて実機展示を行いました。
fVisiOn: カードゲーム風コンテンツで体験するテーブル型メガネなし3Dディスプレイ
2016年8月24日(水)~8月26日(金)
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フランスで開催されたBains-numeriues 2016にて実機展示を行いました。
fVisiOn: Interactive Virtual Characters Dancing on Novel Glasses-free Tabletop 3D Display
Pergola Nova, Escale Affaires, 87 Rue du Général de Gaulle, 95880 Enghien-les-Bains, France
The Digital Factory, Technomagie Japonaise
- [SIGGRAPH ASIA]立体映像の初音ミクを360度全方位から見られる,驚きの立体視ディスプレイ「fVisiOn」(2015年11月12日掲載)
4Gamerにて紹介されました。西川善司さんの記事です。 - fVisiOn:机上のミクさんを好きな角度で眺められる! 中身は未来都市【SIGGRAPH ASIA 2015】(2015年11月11日掲載)
PANORAにて紹介されました。神奈川工科大学白井暁彦准教授の寄稿です。 - ACM SIGGRAPH ASIA 2015にて、Best Demo Award as voted by Committeeを受賞しました(2015年11月11日掲載)
たくさんの方々に体験、応援していただきありがとうございました。 - 新生fVisiOnの紹介動画を2本公開しました(2015年11月11日掲載)
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テーブル型メガネなし3Dディスプレイ“fVisiOn” 2015年新生バージョン
(YouTube)
新生版で撮影した動画です。2011年撮影の試作1号機に比べ、大幅な画質の向上を達成し、装置全体を直径90cmのテーブルの中にコンパクトに収めることに成功しました。
ニコニコ動画でも同じ動画を公開しています。 -
Glasses-free Tabletop 3D Display "fVisiOn" for SIGGRAPH ASIA 2015 E-Tech Demo Version
(YouTube)
SIGGRAPH ASIA 2015 E-Techにて展示していたカードゲーム風コンテンツの紹介です。
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テーブル型メガネなし3Dディスプレイ“fVisiOn” 2015年新生バージョン
(YouTube)
- 全周3D映像のコンテンツ制作が容易に~テーブル型メガネなし3Dディスプレイ“fVisiOn”(エフ・ビジョン)が進化~(2015年11月2日掲載)
NICTトピックスで情報を公開しました。新生fVisiOnはUnityでコンテンツ制作ができるようになりました。
紹介動画 * Demonstration videos
- 【初音ミク】3D映像のミクがテーブルから飛び出して踊るよ【fVisiOn】(2011年6月19日掲載)
初音ミクのライブ風に技術解説と再生結果をデモンストレーションしています。
今回はニコニコ動画を利用させていただいています。ここでは動画の一部をサムネールでご紹介しておきます。
- 【初音ミク】3D映像のミクがテーブルから飛び出して踊るよ【fVisiOn】
YouTubeでも公開を始めました。ニコニコ動画と同じ動画で、日本語の字幕で紹介をしています。ニコニコ動画のアカウントをお持ちでない方がご覧になりたい場合や、埋め込んで紹介等をしていただく際にはこちらをご参照ください。(2011年6月21日掲載)
こちらの動画が公式に公開しているものになります。非公式に投稿されたものではなく、こちらを参照してくださいますようお願いします。
英語字幕版はこちら(in English)です。
ご紹介記事等にてfVisiOnの立体映像を「ホログラム」と呼んでいただいているものもありますが,研究者たちが定義する「ホログラム(ホログラフィ)」という技術はもう少し高度なものになります.「ホログラム」という言葉から一般の方々が思い浮かべるような,周りからも見えてテーブルから浮き上がって見える「ホログラム風」の映像を再生できる裸眼立体映像技術ではありますが,ホログラムは光の波の性質まで再現するのに対し,fVisiOnでは光線の性質のみで立体映像を再現しています.ちなみに,電子ホログラフィの研究もNICTは研究開発を進めています.
- 3D映像の「京町セイカ」がテーブルの上でNICTをご紹介(2013年11月7日掲載)
今回のコラボレーションの一環として,NICTの紹介を「京町セイカ」がfVisiOn上で行うPRビデオを作製しました.また,けいはんな情報通信フェア2013にて展示中の内容(3D映像の「京町セイカ」がけいはんな情報通信フェア2013をご紹介 )を併せて公開しました.
- けいはんな情報通信フェア2013にて動態展示しました(2013年10月29日掲載)
当研究所が位置する「けいはんな学研都市」京都府精華町の広報キャラクター“京町セイカ”を,fVisiOnの最新技術で立体的に再現しました.テーブルの上に現れた小さな彼女は,身振り手振りを交えながら,けいはんな情報通信フェアの紹介をしてくれました.会場の入り口にて皆様をお出迎えしました.
何もないテーブルに浮かび上がる立体映像
fVisiOnにて実現する技術は、何もない平らなテーブル面上(flat tabletop surface)に高さのある立体映像を浮かび上がらせて再生(floating 3D standing image)でき、着座時のような周囲360°から(from omnidirection of 360°)見下ろすように観察する場面に特化したものであり、複数人が裸眼で自然に利用可能なインターフェース(friendly interface for multiple users)となることを目指しています。
立体映像の再生には、NICTが新しく開発した特殊な光学素子(アクリルを素材としたすり鉢状の装置)と、円状に並べられた多数の小型プロジェクターを使います。これらの組合せでテーブルの上に置かれた物体が放つはずの光の状態を再現し、テーブルの周囲上方に円環状の立体映像が観察できる領域を創り出します。これらの仕組みは全てテーブル面よりも下側に配置されており、テーブル上には一切の装置がありません。そのため、紙の資料や実物の模型の隣に立体映像を並べて表示したりすることなども可能です。
今回の原理検証システムでは、立体映像を再生するためのスクリーンにあたるすり鉢状の光学素子を試作し、100台強の小型プロジェクターを用いることによって、現在は、理想形態の1/3にあたる周囲130°ほどの範囲から観察可能な立体ディスプレイとして実装しました。本試作機では、高さ5cmほどの立体映像が、テーブルの中央に置かれたオブジェのようにテーブル面から飛び出して立体的に見えます。
資料 * Materials
再生された立体映像と実物が混在しているシーン
テーブル中央には立体映像のウサギが表示され,周囲には本物の折り鶴やペンなどが置かれています.(2011年3月撮影)
立体映像のウサギと手前に置いた折り鶴を,テーブルの左,正面,右から観察した様子です.
ウサギの顔の向きや耳の見え方などがそれぞれの方向毎に変わって見えることが分かります.
テーブルの丸いプレートに落ちた影や映り込みも見る方向で異なります.(2011年3月撮影)
アニメーションの再生
走行し,ジャンプする車のアニメーションです.
右から左,左から真ん中へカメラが動いています.(2011年5月撮影)
サッカーのコーナーキックをする場面のアニメーションです.
右から左,左から右へカメラが動いています.(2011年5月撮影)
静止画の再生
左の動画では,立体映像のティーポットの上に指を置いて,左右にカメラを振りながら撮影しています.カメラの位置に応じてティーポットの取っ手や注ぎ口の見え方が変わることがわかり,立体的な映像であることが確認できます.
右の動画では,中央に3D映像のアヒルが表示されており,その隣に本物のおもちゃのアヒルが置かれています.真っ平らな机の上に立体映像が飛び出すので,書類や模型などと並べることが可能です.(2010年7月撮影)
3種類の3Dコンテンツを表示しています.カメラを左右に120°ほど振りながら撮影しており,見え方が変わることが確認できます.SIGGRAPH 2010の補足説明用のビデオです.
2010年7月の報道発表用に撮影した映像です.テーブル中央にはCGのウサギが立体的に飛び出して見えており,周囲には実物である折り鶴や書類,ペンなどが置かれています.2011年版のfVisiOnではこの頃と比較して色の再現性や画質が若干向上しています.(2010年7月撮影)
メディア掲載等 * Publications
- NICT 報道発表 2010.7.1
多人数で観察できるテーブル型裸眼立体ディスプレイの開発に成功
~何もないテーブルに浮かび上がる立体映像~ - NICT、多人数で観察できるテーブル型裸眼立体ディスプレイを開発
DigInfo TV, Digitized Information, Inc., 2010年7月22日掲載 - 週間アスキー(2011年3月15日号)「裸眼3D完全理解」
- テレビ朝日系列「モーニングバード!」2011年5月2日(月) 8:00~9:55
- テレビ東京系列「モーニングサテライト」2011年9月29日(木) 5:45~6:40
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インタビュー記事:Adobe Systems, mixiページ「違う視点で創造する」
最先端の社会人に学べ・知的創造性でサバイブする「違う視点で創造する」※要mixiアカウント - 解説記事:何もないテーブルに浮かぶ3D映像の作り方, NICTニュース2011年3月号
- バーチャルアイドル「初音ミク」、新3D技術でよりリアルに, The Wall Street Journal, 2011年8月23日
- fVisiOn: 何もないテーブルの上に浮かぶ3D映像の作り方, 「情報通信の未来を作る研究者たち」, NICT, 2013年3月5日
- 「コトカレ:京都の大学生のリアルなライフスタイル紹介メディア」京都のサイエンスな顔を見てみよう!〈最終回〉高性能翻訳アプリに超リアル立体映像!-NICTユニバーサルコミュニケーション研究所編-2015年10月28日
- KBS京都「京bizS」, 2015年11月6日(金) 21:00~22:00
- RAB青森放送の「ニュートンのリンゴ」, 2016年3月13日(日)17:00~17:15
発表文献 * Papers
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テーブルトップ作業に適した裸眼立体ディスプレイの基礎検討
吉田俊介,矢野澄男,安藤広志
第14回日本バーチャルリアリティ学会大会論文集, 3A4-4, 2009.9.11.
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テーブルトップ作業を目的とした裸眼立体ディスプレイの試作
吉田俊介,矢野澄男,安藤広志
映像情報メディア学会技術報告, Vol.33, No.42, 3DIT2009-72, pp.33-36, 2009.10.21.
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Prototyping of Glasses-free Table-style 3D Display for Tabletop Tasks
Shunsuke Yoshida, Sumio Yano, Hiroshi Ando
SID 2010, pp.211-214, 2010.5.
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全周囲より観察可能なテーブル型裸眼立体ディスプレイ-表示原理と初期実装に関する検討-
吉田俊介,矢野澄男,安藤広志
日本バーチャルリアリティ学会論文誌, Vol.15, No.2, pp.121-124, 2010.6.30.
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周囲から観察可能な光線野再生型テーブル様裸眼立体ディスプレイ
Glasses-free Tabletop 3D Display Using Light Field Reproduction for Omnidirectional Viewing
吉田俊介, 矢野澄男, 安藤広志
3次元画像コンファレンス2010, pp.51-54, 2010.7.
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Implementation of a Table-style 3-D Display Based on Light Field Reproduction
Shunsuke Yoshida, Sumio Yano, Hiroshi Ando
ACM SIGGRAPH 2010, Poster 45B, 2010.7.
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Analysis of Resolution Limitation of a Glasses-free Tabletop 3D Display
Daniel Moldovan, Shunsuke Yoshida, Masahiro Kawakita, Hiroshi Ando
Proc. SPIE 7863, Stereoscopic Displays and Applications XXII, 78632C, 2011.
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fVisiOn: Glasses-free Tabletop 3-D Display - Its Design Concept and Prototype
Shunsuke Yoshida
2011 Digital Holography (DH) and Three Dimensional (3-D) Imaging Meeting, Tokyo, 9-11 May, 2011. (Invited Talk)
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Light-Field Generation by Several Screen Types for Glasses-Free Tabletop 3D Display
Shunsuke Yoshida, Masahiro Kawakita, Hiroshi Ando
3DTV-Conference 2011, 49, 16-18 May, 2011.
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fVisiOn:全周から観察可能なテーブル型裸眼立体ディスプレイの開発:何もない平らなテーブルトップに浮かぶ立体映像
fVisiOn: Development of Glasses-free Tabletop 3-D Display\\Observed from Surrounding Viewpoints of 360° - Floating 3-D Images on a Flat Tabletop Surface -
吉田俊介
三次元映像のフォーラム,第97回研究会,pp.13-16, 2011.9.6.
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fVisiOn: Design Concept and Implementation of Glasses-Free Tabletop 3-D Display
Shunsuke Yoshida
The 18th International Display Workshops, 3D4-1, Nagoya, 2011.12.8. (Invited Talk) -
Parameterization of Sharable Display Area to Reproduce Appropriate Glasses-free Tabletop 3-D Images
Shunsuke Yoshida
IEEE Virtual Reality 2012, pp.131-132, 4-8 March, 2012.
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fVisiOn: glasses-free tabletop 3D display to provide virtual 3D media naturally alongside real media
Shunsuke Yoshida
Proc. SPIE 8384, Three-Dimensional Imaging, Visualization, and Display 2012, 838411 (1-9), Apr. 25, 2012; doi:10.1117/12.920542 (Invited)
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Parameterized Light Field for Reproducing Imaginary and Real Objects on Glasses-free Tabletop 3D Display
Shunsuke Yoshida
The 4th International conference on 3D Systems and Applications, 3DSA 2012, 387-390, June 27 2012.
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fVisiOn: Floating Glasses-free 3D Images on a Flat Tabletop Surface
Shunsuke Yoshida
The 12th International Meeting on Information Display, IMID 2012, 447-448, Aug 31 2012. (Invited)
- ACM SIGGRAPH ASIA 2015 Emerging Technologies